BICゼミブログ

【在校生コラム】「ゲーム、作りませんか?」

福田 聖弥(4年・15期生)

はじめまして。BICゼミ15期生ゼミ長の福田聖弥と申します。ゲームを遊ぶこと・作ることが趣味です。さて,タイトル通りにゲームを作っていきます。今回はコラムに載せる程度のものなので「“誰でも”作れる2Dゲーム」をテーマにします。ゲーム開発には専用の開発エンジンが必要とされますが,今回は有名な「Unity」を使用します。みなさんも一度はUnityで開発されたゲームを遊んだことがあるはずです。
プロジェクトを開くと,何もない空間が現れます。これでは何もできないので,まずは土台を作ってあげましょう。作り方は色々あるのですが,今回は最も簡単な方法で作ります。長方形に当たり判定をつけてあげれば土台の完成です。(写真①)

ゲームにはプレイヤーが必要です。用意しましょう。プレイヤーには「見た目」と「動き」の二つの要素が必要ですが,今回は見た目を球体に,動きは横移動とジャンプのみにしてみます。とてもシンプルですね。プレイヤーの動きを設定する際には,スクリプト(プログラミング)が必要になります。ここで挫折してしまう方が多いですが,基礎中の基礎さえ頭に入れてしまえば,あとはインターネットで調べればどうとでもなります。実際に手を動かすことが大切です。(写真②・③)

次は敵を実装します。今回は「▲くん」に触れてしまうとゲームオーバーにします。unityにはタグ機能があるので,「▲くん」のタグをEnemyに設定しましょう。あとは,プレイヤーがEnemyタグに触れたらゲームオーバーになる処理をスクリプトで設定すれば完成です。今回は“Game Over…”と表示し,3秒後にスタートからやり直しという処理にしてみます。(写真④)

プレイヤーと敵が完成したので、レベルデザインに入っていきます。レベルデザインとは,ステージ構造や敵の配置のことを意味します。今回はおまけとしてスイッチに触れると障壁が消えるようなギミックも入れてみます。このレベルデザインですが,意外と時間を使います。『スーパーマリオメーカー2』(任天堂, 2019)をやっているような気分ですね。(写真⑤)

ゴールの実装を忘れていました。ダイヤを取ったらゲームクリアということにしておきましょう。実装できたら,簡単に色をつけて微調整をします。(写真⑥・⑦)

チープですがそれっぽくはなったでしょうか。ここに各デザインや演出,エフェクト,サウンドなどを追加すれば見慣れたゲームになりますが,「誰でも作れる」の枠を超えてしまうので今回は触れないでおきましょう。今回作ったゲームはこちらのページで実際に遊ぶことができます。

さて,これはゲームと呼べるでしょうか。おそらく,この記事のタイトルを見てみなさんが想像したようなゲームとは違うのではないかと思います。これがゲームと呼ぶには不足すると感じたのであれば,その理由を考えてみてください。

そのような「ゲームとは何か」「ゲームプレイとは何か」といった問題を扱うのがゲームスタディーズと呼ばれる研究分野です。私自身,この分野に関するテーマでゼミ論文を執筆中です。BICゼミを担当される渡辺愛子先生は,イギリスに限らず,どのようなテーマのゼミ論文でもかなり丁寧に指導してくれます。そのため,現在研究テーマに悩んでいるみなさんにもおすすめのゼミです。多くのご応募をお待ちしています。

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