BICゼミブログ

【卒業生コラム】「BICゼミに入ったら、美術作家としてデビューしました」

神谷 太朗(2021年卒・11期生)

11期生の神谷太朗と申します。私は現在、現代美術作家の先生の下でアシスタントをしながら自身の作品の制作も行っているのですが、この度「IAG AWARDS 2023」という現代美術の公募展にて入賞いたしました。美術教育を受けた経験もなければ、趣味で絵を描いていたわけでもない私が奮闘できたカギは……ズバリ、ゼミ生時代の論文執筆にあります。

私は学生時代、「作品を鑑賞する人々が作品の価値を理想的に受容するための方法」を、キュレーターやギャラリストなどの作品展示に携わる職業の視点から研究していたのですが、今回の公募展ではこの経験を応用し、自身の立場と視点を作品の制作に携わる作家に変更して同様の課題の解決に挑みました。

「どのような情報を作品に込めるか」ではなく「どのような情報を鑑賞者に受け取らせるか」という制作姿勢は、BICゼミでの経験が背景にある私ならではのものであり、この独自の制作姿勢によって出来上がった作品が、良い意味でも悪い意味でも類を見ないものになったため、出品作家の中で相対的に高い評価を得たのだと考えています。

今回の私の場合はゼミ論文が直接身を助けてくれましたが、早稲田出身だからこそ、BICゼミ出身だからこそ獲得することのできた武器は、多かれ少なかれ皆さんもお持ちかと思います。これらを携えて共に難壁に挑んでいきましょう!

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